Little Baby Daddy (1) By Puppetman's Stories, Japanese translation (by Sen) Mona is 6-7, 280lb of muscle; he is 5-2, 115lb リトル・ベビー・パパ   のちにワイフとなるモナに初めて会ったのは、簿記手伝いの求人案内に応募した 時のことでした。その前に勤めていた会社の経理部が整理縮小となり、リストラさ れてから6週間がたとうとしていました。貯金は底を尽きそうなのに、仕事にあり つける見込みはほとんどありませんでしたから、パートタイムの帳簿つけだって、 悪くはない条件だと思いました。  求人元は、女性専用スポーツジムでした。実は僕は筋肉隆々とした女性ビルダー が大好きでしたから、失業していてなんてラッキーだったんだ!なんて思ったくら いです。僕は157cm、45kgの小さな身体いっぱいに喜びました。  新しい職場は、期待以上にすばらしいところでした。スポーツジムのオーナー兼 所長のモナは、200cm、125kgもの、目を見張るような巨体の、美しい黒髪を持つ たくましい女性でした。彼女はぴっちりしたシャツを身にまとっていましたが、 シャツの下に重厚な筋肉がうねっているのがはっきり見てとれました。彼女の肩は 片方に僕が座れるほど広く、腕を曲げると、艶光りした皮膚の下で上腕筋が二頭筋 ともども膨れあがり、その力こぶは一周50cmを超えていました。胸は巨乳という 感じではなく、その体格からはやや小さい感じを受けましたが、ボディビルダーと しては普通な感じでした。胸のまわりにも筋肉が岩のように盛り上がり、そこから ウェストへとぐっと絞られているシルエットは、見たことがないような広くて立派 なV字体型でした。そして、丸く締まったかっこいいお尻、そこから伸びる長い脚 にも筋肉がたっぷりとついて、太ももは僕の胸囲よりも一回り以上は太く見えまし た。彼女の巨体と向きあった僕は、思わず後ずさりをして彼女を茫然と見上げ、一 瞬自分が小さな子供になったような錯覚に陥りました。  モナは、夜9時に仕事が終了するので再度打合せに来るように、と言いました。 その時間に来ると、もうみんな帰って、彼女が一人で残っていました。彼女は、ジ ムの後ろにあるオフィスに僕を通しました。がらんとした部屋で、机とリクライニ ングチェアが一つずつ、それと事務用の椅子が2,3脚、あとはコンピュータとプ リンタを乗せたデスクが横の壁に向かって置いてあるだけでした。オフィスの家具 は、みな彼女のサイズに合わせて揃えてあり、僕にはすべてが大きすぎました。机 の前の椅子に座ろうとするのにも、つま先立って、飛び上がるようにしなければな りません。椅子に腰かけると、僕の足は10cm以上も床から浮いているのに、机の天 板は胸の位置に来るのです。でも、モナが椅子に座ると、天板はぴったりウェスト の位置になるのです。  彼女は、僕の経歴について少し質問し、次に僕に帳簿を見せました。帳簿は間違 いだらけでしたが、それでもスポーツジムの経営状態が良好なことは十分わかりま した。帳簿を眺めていると、経理事務を簡単にするシステムのイメージが浮かんで きました。適切なソフトウェアを導入して財産管理と経理のシステムを構築するの に数週間がかかること、でもそれ以降は毎日1時間弱の入力ですむようになること を、コンピュータにはずぶの初心者の彼女にもわかるよう説明しました。モナは僕 の提案に納得し、雇ってくれることになりました。彼女が約束した時給は、僕の小 さなワンルームアパートの家賃と、一人分の食費としては十分すぎる金額でした。 その約束を聞いて、ほっとしました。  オフィスを閉めて帰ろうというとき、自動車を持っていないのでバスで来たこと をなにげに話すと、彼女はすぐに、「家まで連れていってあげるわ」と言って、大 きなステーションワゴンに乗せて送ってくれました。  それからの3週間、朝9時からジムの閉店後までずっと、経理プログラム開発に 取り組みました。モナは、これまで仕えたどの上司よりも親切に僕を取り扱ってく れ、必要な物は何でも買い与えてくれました。例えば、僕が大きすぎるデスクで働 くのに、高さをプラスするための座布団まで用意してくれたのです。それから、毎 日の昼食まで用意してくれました。  ときおり彼女は、コンピュータに向かっている僕の背後に来て、「今は、どんな 作業をしているの?」と質問するのですが、そのとき大きくてたくましい手で、 僕の肩を包みました。大きな大きなモナと子供のような自分、とてもアンバランス なはずなのに、彼女にますます惹きつけられていきました。  彼女に、「女性のお客さんがいるのだから、営業時間中はジムには近づかず、 オフィスにずっといるように」と注意されていましたが、ついつい誘惑に負けて、 ときどきこっそりと覗きをはたらいていました。わずかな布きれしか身につけず、 肌をあらわにして、鍛えられた筋肉を盛り上げトレーニングに励む女性たちの姿は、 僕の本能をびんびんに刺激しました。  ジムには3人の女性スタッフがいました。みんなコンテストでは上位に入賞する ようなすばらしい体格のボディビルダーで、近づくと、僕は小さな子供のように完 全に見下ろされます。けれども彼女たちがモナと並ぶと、モナの大きさに彼女たち が見下ろされるのです。スタッフの3人はめったにオフィスの方には来ませんでし た。オフィスに来るのは、モナが不在で、お客さんがいないときくらいです。  彼女たちの一人が僕の背後にしのびより、抱き上げておもちゃにし、いたずらを 働いたら・・・なんていう想像はする気はありませんでしたが、モナにはそうして 欲しいと思っていました。モナのことを考えるだけで興奮が高まりました。彼女の 力強い腕に大事にかかえられている自分の小さな身体を想像すると、欲情であふれ かえり、激しい勃起がはじまるのです。  仕事について3週目の週末の土曜日、例によって僕は仕事を少しさぼり、こっそ りと覗きを楽しんでいました。そのとき突然、大きな手が股間に滑りこみ、もう一 つの手に肩をつかまれました。そして軽々と宙に吊り上げられて、そのままオフィ スへと連れ戻されました。尻と肩をつかんでいる鋼鉄のような手から逃れようとも がいて暴れましたが、実はその時、僕のペニスはバネがはじけるように一気に大き く勃起したのです。ふり返って見ると、モナが僕を見つめていました。その美貌は、 困惑と興味が混じった、とっても複雑な表情をかもし出していました。  「とっとと出て行って!、と言いたいわ。」彼女は椅子に降ろしながら僕を叱り ました。「けど、小さなきみのことをかわいがってあげてたのよ。きみの心を奪う 女は、スタッフの誰か?それともまさかお客さんなの?だけど、私の会計の仕事を 片づけるまではそういうことは許さないわ。」  僕は覗きの現場を取り押さえられて、圧倒的な力で軽々と持ちあげられたのに、 それに興奮してしまったのです。ズボンの中でペニスがびんびんに膨らんでいた理 由を、彼女はきっと取り違えたのだと思います。そのことは言いませんでしたが、 顔を真っ赤にして謝罪し、それから「仕事は完了しました。」と告げました。 「あ、あなたの財産管理のシステムを、ビジネスもプライベートもひっくるめて、 このパソコンでできるようにしました。」そしてひと呼吸おいて続けました。「も し、もう僕に入力とかをさせたくないのなら、帳簿の入力方法を1時間くらいでお 伝えします。それからあとは、入力に毎日30分も時間はかからないと思います。」  彼女はほんとに驚いたような顔をして聞き返してきました。「本当?完成しちゃった の?」  「ええ、残念ながら。」ため息をつきながら答えました。「もし悪意があれば、 まだシステムが完成しないと言って、働いているふりをして給料泥棒を続けること だってできましたよ。でもあなたのやさしさに惹かれてしまいましたから…」そう 言ってから、上目づかいに、軽い冗談まじりに彼女への気持ちを告げました。 「あなたがいなかったら、スタッフの一人に心を奪われていましたと思いますよ。」  彼女の顔つきは、最初驚いた様子になり、だんだんとまじめな表情に変わってい きました。「あら?私の次に気になる人がいたの?」  そう聞かれたとき、僕は顔がほてりだしました。何気なく言ったひとことで、 切り出す勇気がなかった心の扉をみずから開けてしまったことに気がつきました。 そして視線を落としてつぶやきました。「い、いや、冗談です・・」  彼女は微笑んで、唇をすぼめました。「いいわ、私の小さな簿記係さん。」彼女 はささやきました。「いずれにしても、完成のお祝いをしましょうね。すぐに着替 えて、ディナーにお連れするわ。食べながら、これからのことを話しましょうね。 30分待ってね。片づけて、シャワーを浴びて、通勤服に着替えてくるから。」  彼女は言ったとおり30分で戻ってきました。簿記の書類を整理して棚に収め、 コンピューターの電源を切り、スポーツ・コートを着てネクタイを締め直したの と、彼女がオフィスに戻ってきてドアを開けたのが、ほとんど同時でした。入り 口に聳えるように立つ彼女は、その巨大でパワフルなボディラインに吸い付くよ うなぴったりとしたダーク・スーツを着ており、とても美しく、魅力的でした。 しかもいつもの仕事中の姿より、いっそう巨大で恰幅もよく見えました。少したっ てから、それは格好のいいスーツ姿から受ける印象だということに気づきました。 しかも12cmもある高いハイヒールを履いており、大きく見えて当然なわけです。  その姿に少し気後れを感じながら、ゆっくりと椅子から立ち上がり、彼女に近づ いていきました。僕の目はぐんぐんと上に傾いていきます。水平に戻した目の高さ には、広くてかっこいいV字型をした胸がありました。彼女はタイトジャケットを 着ていても、その下に筋肉が盛り上がっているのがわかるほどでした。自分の小さ な体が震え始まるのを感じました。  モナは僕を、界わいで最高級のレストランへと連れて行きました。入り口からテー ブルまで歩くうち、僕たちには好奇の視線がついて来ました。自分がまるで豪華客 船クィーン・マリー号に牽かれていく小さなタグボートにでもなったような気がし ました。  食事をしている間は、僕の前にいたのは魅力的でとてもすてきな女性でした。 席を立つまでのひととき、その体格の違いを忘れていたほどです。  彼女は僕をアパートまで送ってくれました。アパートの前まで来ると、彼女は 「ドアのところまで送ってあげる」と言い、さらに続けました。  「きみみたいなかわいくて小さな男が一人で住んでるなんて、危険すぎるわよ。」  その言葉の意味はよくわかりませんでしたが、妙な不安を感じました。でも部屋 の入り口まで、彼女が先に立って進んでいったことにも、とくに文句を言いません でした。  鞄から部屋の鍵を取り出すと、彼女は僕の手からそれを奪い取り、ドアを開けま した。何が起こっているのか考える間もないうちに、彼女は膝を曲げて僕の背中に 手を伸ばし、その大きな手を少し丸めて僕のお尻を支え、彼女と同じ視線の高さま で持ち上げました。そして部屋に入ると、後ろ手にドアを閉めたのです。  僕は悲鳴をあげ、焦って逃げ出そうともがきました。けれど彼女はもう一方の手 を僕の後頭部にあてて前へと押しやり、彼女の開いた口に僕の口を重ねようとしま した。  僕のペニスはすなおに反応して大きく硬直し、鋼のように硬くて平らな彼女の上 腹部にこすりつけられ、欲情があふれかえってきました。けれど、理性はそれを受 け入れることができず、彼女のたくましい肩を小さな手で押し戻し、なんとか離れ ようと抵抗をしました。でもその努力を、モナは気づくことさえもないように見え ました。  僕はぐいぐいと押し潰されそうになり、ついにその圧倒的な抱擁に降参して、腕 を彼女の首に回して、熱いキスを受け入れました。彼女はさらに激しく僕をむさぼ りました。  ようやく口を解放されると、彼女は何も言わずに、僕を抱いたまま、暗い瞳で僕 を見下ろしていました。その刺すような眼差しは僕を焦がしてしまうかのようでし た。  信じられないことが起こっているのに、ようやく気づきました。目の前にいる、 そびえ立つほどの大きくて美しいアマゾネスは、僕が彼女のことを考えて興奮する ように、この小さくて弱い男の体に欲情しているようです。僕は小さな手で彼女の 首からほほを軽く撫でながら、焦点の定まらない視線で、無力にただ見つめ返すし かありませんでした。  モナは僕を抱いたまま、ベッドに使っているソファのところまで来て座ると、彼 女の丸太のような太ももの間に僕を向かい合わせに立たせました。そして大きな手 で、僕の着ている物を次々と脱がせていきました。コート、ネクタイ、シャツ。そ れからベルトをゆるめてズボンとパンツをかかとまで下ろしたので、まだ勃起が続 いているペニスが丸見えになってしまいました。  彼女は片手を、僕の細い腰にあてがいました。その長い指は、僕のおへそから背 骨まで、ウェストの半周を軽く包みこんでしまいました。そして、やさしく、しか もしっかりと掴むと、僕を軽々と床から持ち上げてしまったのです。もう片方の手 で靴とソックスを脱がせ、かかとまで下げられていたズボンとパンツを取り去りま した。僕は、生まれたままのむき出しの姿になり、完全に、彼女の前に逃げも隠れ もできない、無防備な状態にされてしまいました。  モナは僕を放して立ち上がると、女神の巨大な石像のようにはるか高いところか ら僕を見下ろしました。そしてあっという間に、ヒールのあるパンプス以外、着て いる物をすべて脱ぎ去り、片隅に投げやったのです。  その瞬間、彼女の完全なヌードを初めて目にしました。12cmのヒールを履いた 彼女は、圧倒的な迫力で僕の視界を覆っていました。彼女の重厚でパワフルな体は、 暗色の象牙の彫刻のようで、黄褐色の滑らかな肌にはあますところなく筋肉がうね り、盛り上がっていました。  しかし、そのすばらしい姿を堪能できる時間はありませんでした。唾を飲み込む 隙もないうちに、彼女は片手を僕の首の後ろに、片手をお尻にあてて僕の体を包ん でしまい、そのまま、顔の高さが同じになるまで軽々と持ち上げられました。彼女 は口を開けて、官能的なキスを浴びせて、僕の顔から上半身までを舐め尽くしまし た。ほんのわずかな時間で、僕は無力にあえぎ苦しむしかない、欲望のかたまりに 変えられてしまいました。  その間、二人はひとことも言葉を交わしませんでした。  モナはいよいよ欲望で紅潮が高まり、僕をソファに仰向けにし、僕に覆い被さり、 巨大な太ももで僕の腰を挟み込みました。  そのとき、僕は突然、不安に襲われました。僕の性器は、小さな体に見合うよう な大きさしかありません。これで、モナの巨体を満足させられるでしょうか?  僕の顔つきの変化から、彼女はその心配を読みとったようでした。僕が口を開い て心配事を言葉にする前に、長い指を僕の口にあて、質問をさえぎりました。  「シーッ!」モナはささやくような小声で話しました。「大丈夫。十分大きい わよ!」  返事をする間もなく、彼女は僕の上に覆い被さっていました。125kgの筋肉の かたまりが、僕をソファの奥深くへと沈めました。僕の顔は硬い胸に挟まれ、体に は彼女の腕が巻きついていました。片手で僕の背中を抱きしめ、もう一方の手が僕 のお尻を下から彼女に向かって押し上げていました。  彼女は僕を包み、一方的に攻めました。彼女のヴァギナの筋肉が、僕のペニスを 包み込み、撫でまわし、激しくさすりいました。その激しさに、きっと彼女より先 にあっという間に爆発してしまうだろうと思いました。  でもその心配はありませんでした。彼女はもうとっくに燃え上がっていたのです!  すぐに、あえぎ声と吐息が漏れるのが聞こえました。そして2、3度、絞り出さ れてしまうような強い抱擁を受けました。けれど僕は絶頂の瞬間に達してはいませ んでした。それより前に、彼女のうめき声は狂気の叫び声に変わり、秘部の奥から は愛液が溢れ出していました。  僕のペニスはモナの皮膚と筋肉の、寄せては返す振動に責め立てられ、彼女に引っ 張られるように、これまでに感じたことのないエクスタシーの絶頂へと持ち上げら れていきました。ところが、興奮の頂点に達して「いよいよ発射する!」と感じる 前に、エクスタシーはいきなり沈降し、彼女は僕をうち捨てて先にいってしまい、 捨てられた僕まで力が抜けてしまったのです。  僕はまだモナにべったりとくっついていて、彼女の匂いに浸っていたいと思って いました。腕を伸ばして彼女の首に抱きつこうとしましたが、彼女はそれをやさし く払いのけ、僕から離れて起きあがりました。  僕はがっかりして、目を閉じました。これほどまでにオルガスムを強く感じたこ とは、かつてありませんでした。それでもだまされたような気がしてなりませんで した。  ことが終わるのがどう考えても早すぎたんです!始まるのも早かったけど、終わ りもあっという間でした。この巨大なアマゾネスに、もっともっと抱かれ、撫でま わされ、彼女の、すばらしく比べるもののないような体を、僕の両手と唇で体験し たかったのに…  次に目を開けたときには、彼女はさっき脱いだ服をもうほとんど着終わるところ でした。  「まだ、前戯だって終わってないよね?」僕は小声で自問しながら、我ながら 図々しさに驚きました。「それとも、もしかして本番あとのお遊びだったのか?」  そう口走ってしまったあとですぐ、彼女を怒らせてしまったのでは、と後悔しま した。でも彼女はほほえみを浮かべ、体を屈めて僕の頬に手をあて、やさしく話し てくれました。  「ごめんね、ベビー。前から、きみの、このかわいい体のことを思っていたから、 もうたまらなく熱くなっちゃってたのよ。ずっと前から…。うん、初めてあった頃 からよ。だから、あれ以上私の中にきみを入れておくなんて、無理だったのよ…。 もう遅いわ。明日、もっとたくさんのことをしなきゃいけないわ。」  僕は眉をしかめました。「明日?明日は日曜ですよ。僕の仕事は終わったし、ジ ムはお昼まで開けないんでしょ?」  彼女は服を着終わって、ソファの端に座り、大きな手を僕の胸に乗せました。  「明日9時に、また来てきみを拾うわ。ジムに早めに行って、新しいシステムを 説明してもらうわ。そのときにいくらでも話し合えるし、あとあといくらでもでき るわ。」  「そりゃ、できるでしょうけど・・まだ、何だかよくわかってないです・・」  モナはまたにっこりとして僕を見つめました。「とにかく明日ね。さあ寝てね。 今は睡眠が必要だわ。ここの前で9時に待ってるのよ。」  そうして、帰っていきました。  翌朝、スラックスとポロシャツという格好で外に出て待っていると、モナは約束 どおりぴったり9時にやって来ました。彼女は、スポーツ用のショーツと、硬い胸 をぴったりと隠す小さめのホルターだけという、美しくてパワフルでどきどきする ような姿をしていました。  ジムのオフィスに着くと、彼女をコンピュータの前に座らせ、1時間くらいかけ て、コンピュータと新しい会計システムの基礎と、データと修正と入力更新の必要 性について説明しました。それからデータの入力方法と、ハードディスクが壊れた ときに備えてバックアップをとる方法を教えました。  続けて、貸借対照表と損益計算書をプリントし、ジムの経営がとても好調なこと を解説すると、彼女はびっくりしました。これまで彼女はジムの経営状況について、 いくら現金が入って、銀行口座からいくら出ていったか、それだけしか知らなかっ たのです。それからこのシステムで現金管理と投資の運用を行ない、最大の利益を 生み出すよう、新しいモデムを取りつけ、銀行とオンライン接続をしたことを話し ました。  けれど、最後のとどめの一撃は、ジムがこの2年間に国と州に支払った所得税の 還付について話したときでした。払いすぎていた税金は、なんと2万ドルを超えて いたことを口にしました。  「うっそぉ!」彼女は叫びました。「そんなに返してもらえるの!?」  僕はほくそ笑んで答えました。「もちろんです。法令の還付申告期限にはまだ余 裕がありますから。この表と申告書をプリントして、税務署に送るだけで手続きは 終わりです。時間がかかるでしょうし、たぶん会計監査も入ると思います。でも大 丈夫、返還を証明できる帳簿と領収書がしっかり残ってるから、間違いなく戻って きます。」  彼女は突然立ち上がりました。何が起こったか理解できないうちに、僕を椅子か ら引っ張り上げると、強い力で抱きしめました。僕は肋骨が折れてしまうかと思う くらいでした。そして彼女はその両手を僕の両わきに滑りこませ、重さなどないか のようにそのまま腕を高く伸ばして僕を吊り上げました。僕の足は床から50〜60cm も離れたところで、ぶらぶらとしていました。  「決めたわ、ベイビー!」彼女は僕に話し始めました。「これからきみを家まで 送るわ。すぐに荷物をまとめなさい。今日中に私のところへ引っ越すのよ。私は、 マンションのお客さん用の寝室をオフィスとして使えるように片づけて、そこに伝 票とコンピューターを持っていくから。きみはこれから私のマンションで、全財産 の管理と税金計算を続けてもらうわ。それから家事もきみの仕事よ。」  僕は茫然として、彼女をぽかんと眺め、ようやくどもりながら聞きました。  「え、何ですって?僕に、あなたのところへ行って、同棲しろと言うこと?」  彼女はにっこりと笑みを浮かべました。「そのとおりよ、ベイビー。きみは私の 恋人兼、家政夫兼、会計士になるのよ。私がきみの面倒をみて、養ってあげるわ。 欲しいものはなんでもあげるわよ。例えば…」いたずらっぽく口もとを細めて、少 し間をおいて加えました。「前戯も、本番も、そのあとも、きみが勘弁してって言 うまで、たっぷりね!」  「ち、ちょっと待って…」僕は彼女のおしゃべりをさえぎりました。この美しく たくましく、大きな女性と毎晩一緒に暮らせるなんて、想像するだけで欲望が燃え 上がり、鼓動が速くなるような感じがしました。でも、僕はヒモとかそういう立場 にはなりたくはありません。  「だって…」と彼女に話しかけました。「僕は家事には向いてないし、料理だっ てヘタですよ!」  「かまわないわ。」彼女は笑いながら返しました。「ピカピカにしなさいなんて 言うつもりはないわ。食事だって、この体を作るために、毎晩豪華な料理を食べて るわけでもないのよ。だいたいいつも、ヘルシーな食事なのよ。作るのも簡単だし。  ”ヒモ”っていう言葉が気に入らない?そう考えなくていいのよ。だって、きみ が言い寄ってるんじゃなくて、私が誘ってるんだから。結婚の準備だと考えた方が いいわ。これでうまくいったら、あなたと結婚することになると思うわ。」  「でも、うまくいかなかったら?僕は家の外に投げ出されて、仕事も住むところ もなくしちゃうわけ?!」  彼女はまた笑い出しました。「その小さなかわいい頭で悩まなくてもいいのよ。 私がきみのことをすごく好きなように、きみも私のことを大好きなのは知ってるわ。 絶対うまくいくって。でもダメだったとしても、一人で暮らすところが見つかるま で住まわせてあげるし、仕事が見つかるまで援助してあげる。それで安心できるん なら、契約書を作ってもいいわよ。」  並はずれた体格と力を持った、しかもとびきり美しい女性を相手にして、反論を 続けるなんて、まず無理なことです。しかもそのとき、僕は子供のように吊り上げ られ、足は頼りなく宙にぶらぶらするだけ、まったく文字どおり何もできない状態 に置かれていたのですから。  会計作業をするには帳簿や領収書があるこのオフィスが一番やりやすい、と言っ て説得しようとしました。でも、彼女は僕の意見を一蹴しました。  「1日分の伝票の入力は30分とかからないって言ったじゃない?あとの時間はど うするわけ?」と突っ込まれてしまいました。  彼女の提案がうまくいかない理由を、すぐに片手の指で足らないくらい考えては 必死に説明しました。でも一つとして同意してくれませんでした。彼女にとっては もう決まってしまったこと、それだけなのです。  そしてついに実力行使が始められました。モナは僕の体を胸に押しつけて、顔や 首に歯を立て始めたのです。その攻撃に耐えきれず、僕はすぐに降参してしてしま いました。  モナはスタッフの一人をオフィスに呼び、今日1日ジムの管理を任せるから、と 告げました。そして物置から箱を何個か持ち出して車に載せ、僕をアパートへと送 り、「3時に戻って、きみと荷物を拾うから」と告げて、去っていきました。  それだけの時間があれば片づけは十分すぎました。アパートには、わずかばかり の食器とポットと鍋、そのほかいくらかの雑貨しかありませんでしたから。  きっかり3時に、彼女は戻ってきました。ステーションワゴンの荷室には、コン ピュータとプリンタに、小さな本棚が2つ載っていました。それから、車のルーフ キャリーにはコンピュータデスクがひっくり返してくくりつけられていました。  不安を感じながらも、彼女のところへと行く準備を進めてしまいました。結局そ れしか選択肢はなかったからです!彼女は荷物を車へ運ぶのを手伝うと、マンショ ンへと走らせました。  そこは、テラスハウス形式の2階建になったマンションで、廊下が2本、寝室が 3つもあり、地下式のガレージがついて、とても広くてきれいでした。高級住宅街 の一角という好立地で、歩いて5分も行かないところにマンモスショッピングセン ターがありました。  ジムの彼女のオフィスと同じく、マンションの家具も、彼女のサイズに合わせて 特別にあつらえてあるように見えました。まるで僕は小さな子供になったような錯 覚を覚えました。ガレージから入る地下室は、小さなトレーニングルームになって いて、重たそうなウェイトや、エアロビクスの器械がたくさんおいてありました。  荷物を運び込むのには1時間もかかりませんでした。テレビとビデオデッキはモナ の主寝室に、衣類は主寝室の大きなクローゼットとそこの幅広の引き出しに、コン ピュータ用品、ファイルのキャビネット、その他の雑貨などは3番目の小さめの寝 室へ収めました。  彼女は道具箱を僕に渡し、デスクを組み立ててコンピュータをセットしておくよ うに、と指示し「今晩いるものと、明日パソコンに入力する伝票を集めてくるから。」 と出ていきました。  モナは2時間ほどで帰ってきました。彼女の手には、シャンパンのボトル、ジム の伝票のフォルダー、それにショッピングバッグに入った大きな箱がありました。 彼女の帰宅までに、言われていたコンピュータのセットは終了していました。3つ めの小さな寝室にもパソコンのモデムに接続できる電話のジャックがしっかりつい ていました。  彼女はシャンパンを冷蔵庫に入れると、主寝室に戻ってきて、僕の着ている物を さっと剥ぎ取り、彼女自身も裸になりました。「今すぐには、きみの希望は叶えら れないわよ。」彼女はにやっとしながら言いました。「まずは体をきれいにして、 次に食事。それから目ん球が飛び出すくらい派手にやってあげるから!」  浴室の中のシャワーコーナーは、僕たちが二人で入っても十分ゆとりのある大き さでした。  モナの隣に立つと、重厚な筋肉がひしめくその見事な巨体に圧倒されました。水 平に向くと、僕の目は彼女の胸に届くかどうかでした。彼女の背中を見上げ、僕は 自分がなんとちっぽけな存在なのかと、改めて驚きました。そう考えてるだけで、 もうたまらなくなり興奮が増してきました。  まず最初に彼女の体を洗うように、という命令に従いました。石鹸を泡立てて、 腕を伸ばして彼女の肩を洗い始めました。それから彼女の大きくたくましい体を下 に向かってたどり、傷ひとつない完璧な肌と、皮膚の下にある、岩のようにうねる 筋肉に感動しながら洗い進めました。  彼女は、圧倒的な力と美しさを兼ね備えた女神のように思えました。僕は、その すばらしい女性を崇拝し、彼女の体という宮殿の一部になってしまいたいとただた だ願う、小さな存在に過ぎませんでした。  そして、下半身を洗うために足元にひざまづきました。僕を挟む2本の太ももは、 僕の胸囲よりも太く見え、堂々として硬く引き締まっていました。そのとき、欲望 に耐えきれなくなり、思わず上を向いて、濡れて泡だっている茂みに顔をうずめ、 茂みに隠された”楽園の門”を唇で撫でまわしました。  自分が感じていた官能を、わずかでも彼女にもお返しして感じてもらいたいと 思ったのです。彼女が吐息を漏らすのが聞こえました。大きな二つの手が僕の頭 を包み、顔を強く押し上げました。  でも次の瞬間、僕はぐいと引き離され、首を上へ向けさせられました。見上げる 先には彼女の巨体がそびえ立っていました。そしてほほえむモナの美貌が、まるで 1マイルも高いところから見下ろしているように思えました。僕たち二人に、シャ ワーが滝のように降り注いでいました。  「お楽しみはあとよ。」彼女は低い声で命令しました。「早く私の体を全部を洗 いあげなさい。」  その言葉に従い、僕は彼女の脚に戻り、岩のように硬い、ソフトボールほどもあ るふくらはぎをていねいにもらさず石鹸をつけて洗っていきました。  脚を洗い終え、ゆっくりと目を上に向けました。彼女の首から上を洗わなければ なりませんが、僕がどうがんばって爪先で立ったとしても、彼女の顔まで届くかど うかです。肩まで伸びた、つやつやしたたてがみのような黒髪にシャンプーをする には、踏み台かリフトが必要だと思いました。  そのとき、リフトが現われたのです。モナの大きな手が降りてきて、背後からお 尻を掴まれて、目の高さが同じになるくらいまで軽々と持ち上げられました。そし て彼女の胸に押しつけられて、大きくなって脈打っているペニスが彼女の硬くて平 らな腹筋にぶつかりました。  たまらなくなって、腕を彼女の髪の下に差し込んで首に抱きつき、開いた口にせ いいっぱいのキスをしました。そして舌で彼女の口の中をなめ回し、彼女の舌を見 つけて絡み合いました。  モナは、僕をはるかに超える情熱で、力強いキスを返してきました。僕は彼女の 空いた手頭を後から包まれ、密着するように押しつけられました。  しかし突然、僕は元の体勢に戻され、頭を彼女から遠ざけられました。  「ベイビー、お湯が切れちゃったら、、」彼女は冷たく囁きました。「きみはひ とりぼっちで、冷たいシャワーで洗うのよ!」  その言葉を聞いてにが笑いを浮かべ、彼女の顔、耳、首を石鹸で洗い、棚から シャンプーのボトルをとると彼女の髪をたっぷりと泡立てました。  終わると僕は下ろされました。僕はシャワールームの隅っこへと下がって、彼女 が髪と体にリンスをして、シャワーで洗い落とし、優雅に体を伸ばす様子をじっと 見ていました。  「さてと、今度はちびちゃんの番よ。」モナは歌うように話しました。  言い終わらないうちに、僕の方に手を伸ばして、背後から腰をがっちりと掴みま した。その長い指は僕の華奢なウェストの半周以上をゆうに包んでしまいました。 そして彼女の目の高さで、シャワーがかからないようになんの苦もなく持ち上げた ままにされてしまいました。  前の晩にも、ちょっとの間、こうやって宙に浮かされましたが、今また、彼女の 超人的ともいえる力をふたたび見せつけられ、驚きの声をあげてしまいました。彼 女は手にとった石鹸を泡立てて僕の手足にこすりつけました。続いて、手を持ち替 えて僕の胸を掴み、頭を下に向けた体勢にして、背中とお尻を洗ってくれました。 それから、石鹸を棚に返し、その大きな手を僕の小さな体にあて、石鹸で滑る体を ゆっくりとさすりはじめました。  逞しくて大きな手に背中やお尻をまさぐられる感触は、言葉に表わせないもので した。官能と欲情が体中に走り、自分が知らないうちに喘ぎ声をあげているのが聞 こえました。  しかし、そのあとにはもっとすさまじいことが待っていました。僕をくるっと起 こすと、無力にもがくこの小さな体を片手に掴んだまま、また石鹸を掴んで残りの 部分を洗い始めました。顔、髪、そしていよいよ最後に、足の付け根に手を伸ばし て熱くなってきた睾丸を軽くまさぐり、勃起してびくびくと脈を打っているペニス をこすりはじめたのです。  突然襲ってきた性の衝動に、ぎゅっと目を閉じました。僕の体は彼女の大きな手 に支配され、その逞しい指先が理性をはじき飛ばし、一気に宇宙の彼方へと放たれ ました。  「あぁん、助けて!モナ!」知らないうちにそう叫んでいました。「もう爆発し ちゃうよ!」  「だめ!」モナが叫びました。  「まだよ!」そういうと、彼女はペニスをきつく握り、先端を親指で強く押さえ ました。  一瞬にして何かが体を通りすぎました。持ち上げられてくるっと回転させられ、 頭と体をシャワーの水の中に放り込まれました。すると不思議にも、爆発してしま いそうだった性欲は体から流し落とされたのです。  僕は床に下ろされましたが、シャワーが止まるまで目を開けられませんでした。  足をがくがくさせながらようやく目を開けると、モナはシャワールームのドアを 開けて、外にある備え付けの棚から大きなタオルを2枚取り出しているところでし た。そのうちの1枚を僕の肩にかけ、もう1枚で彼女自身を拭きはじめました。  その体を拭かせてほしい、と心に念じ、うらやむような視線を送り、暗に訴えて みました。大きく、美しく、完璧ともいえる肉体をつかさどる岩のような筋肉のひ とつひとつを撫でまわして感じ取りたいと思っていました。  けれども彼女はさっさと拭きあげてしまうと、こちらを振り向いて腕を下ろし、 僕を包んでいたタオルの上に彼女のタオルを重ね、2枚で僕の小さな体をきゅっと 絞るように包みました。そしてそのまま僕をたくましい腕に抱きとって、寝室へと 運んでいきました。  それはまるで赤ん坊の頃に、毛布に包まれて母の腕というゆりかごに抱かれてい るような感覚でした。まさか、そんな感覚をずっと覚えているなんてあり得ないこ とで、僕自身が本当に思い出したわけではなかったと思います。  しかし今、大きなタオルに全身を包まれ、裸の大きな胸にしっかりと抱かれ、頭 をたくましい肩に預けて、そして僕の人生を狂わせるような美貌をこれ以上ないほ どに接近した距離で真上に見上げると、本当に母に抱かれたような気がしたのです。 そして、僕は彼女の所有物となり、この巨大な女性を自分のすべてとして崇め仕え ること、それだけが自分の望みのすべてだと感じました。  男よりもはるかに大きく、比べるもののないようなパワーと美しさを兼ね備えた 女神。彼女に溶け込んで完全に一つになってしまいたい…彼女の腕の中で、赤ん坊 のように夢想していました。  僕は抱かれたまま、寝室の片隅まで運ばれました。モナはそこにあった大きな椅 子に腰かけるとひざの上に僕を座らせ、そして彼女の肩にもたれたままの頭をタオ ルの端で拭いました。続けて、くるんでいるタオルの上から軽く叩いたり撫でたり して、首から下の水滴を拭き取りました。その感触に、僕の体にはまた安らぎと官 能に満たされてしまいました。  「さてと」モナは大きくて格好のよい唇を僕の顔にすりつけながら、小さな声で 言いました。「プレゼントがあるのよ。」  僕の小さな体を片腕に置きなおし、軽々と抱えたまま立ち上がり、とんでもなく 大きなベッドのところまで、ゆっくりと歩いていきました。そこにあった、お昼に 買ってきた大きな買い物袋がありました。空いている方の手で袋の中の箱をベッド の上に置き、さらに箱を開けて、中のものを取り出しました。  入っていたのは、フリルのついたエプロン2着と、短めのナイトガウン2着でし た。みんな水色のサテン地で、かわいらしいデザインの服でした。驚きと困惑が交 錯し、開いた口がふさがらなくなりました。モナはそんな僕を床に立たせると、巻 いていたタオルを取り去りながら言い出しました。  「これから、これを着て暮らすのよ。私といるときは、これ以外は何も着ないで いるのよ!」  「そんな、モナ!」焦って言い返しました。「これってみんな、女物じゃない?! 着れないよ!そりゃあなたと比べたら弱っちいちびだよ、でもそれでも男だから…!」  モナがベッドに腰を下ろすと、僕と目の高さがようやく同じになりました。モナ は口元に小さく笑みを浮かべ、やんわりと正してきました。  「女物だと言い張るのは決めつけよ。きみのことをよぅく考えてみたのよ。その 結果、この可愛くて小さな体にお似合いの服はこれだってわかったの。サテンの上 からきみの体を触ってみたいわ。きっときみも、か弱いお肌に合うのはこの感じ だってすぐにわかって、大好きになるわよ。」  そして、笑いながら付け加えました。「私のを着させてあげてもよかったんだけ ど、大きすぎて、服に溺れちゃうもんね!私の一番短いナイティーだって、膝より 下まできちゃうわよ。このナイティなら、私がやりたいと思ったときに、いつでも すぐにできるからね。うん、きっと、いつもいつもしたくなるわ、かわいいお人形 ちゃん!ほらもう観念して、腕を上げて、着なさいよ!」  どうやっても勝ち目のないアマゾネスが、一度思いついた望みを覆すことは不可 能だと悟って深い溜息をもらし、言われたとおりに腕を上げました。モナはその服 を、頭上から腕をくぐらせて体へと滑るように通し、肩に掛かる細いひもを直しま した。ナイティの裾は、股間をちょっと隠すくらいの高さまで達しました。その滑 らかな絹のような素材に、僕の肌は一瞬ぞくっとした感触を覚えました。  ナイティは、当たり前ですが、胸の部分でいくらか生地が余っていましたが、 ウェストまわりはほとんどぴったりでした。モナはナイティを眺め、ちょっと首を かしげてからつぶやきました。  「きみのサイズに合わせてバストが一番小さいのを選んできたんだけどね。それ にウェストがちょっとたるんでるわね。でもじきにぴったりになるわ。ほかはとっ てもお似合いよ。きみに合わせて仕立てたみたい。」  そう言うと、僕の体にまとわりつくサテンの布に大きな手をあて、上下に撫でま わしはじめました。鳥肌が立つようなエクスタシーに襲われ、欲情が再び燃えはじ めました。  モナはぐっとトーンを下げたかすれ声で囁きました。「ベイビー、ナイティが とってもかわいいわ……夕食はちょっとおあずけね…」  二本の腕が、いきなり僕の首と腰に巻きついてきました。腰は太ももに挟まれ、 上半身は巨体に押しつけられて、潰されてしまうかと思いました。口までも彼女の 開いた口に捉えられてしまいました。背後からものすごい力で押されたのでえび反 りになり、彼女の腕が後ろから支えていなければ首が肩から抜けてしまうかと思う ほどでした。  それから両腕で僕の腰を掴むと、体ごと持ち上げて空中で反転させ、仰向けに ベッドに寝かせました。そして僕の体にまたがると、嵐のようなキスを顔から首に 浴びせ、大きな手は、抵抗する余裕のない無力な体の上を好き放題に撫で回し、こ ね回し、いたぶりました。  前の晩同様、彼女は一方的に攻め立てていました。でも今日は、一気に射精まで いかせようとはしていないようでした。完璧なテクニックで僕の体をいたぶり、オ ルガズムを絶頂まで押し上げておきながら、しかもそのまま決して一線を越えさせ ることはありませんでした。  ふと、僕をいかせないで、ただおもちゃにして弄んでいるのではないかという考 え、恐ろしくなりました。でも僕の体にキスと甘噛みを続ける彼女の顔がだんだん と紅潮してくるのがわかりました。モナは、僕に手出しをさせず、一人でと欲情を 高めていったのです。そう、サテンの服を着た僕の細く小さな体には、受身でいる のがはっきりいってお似合いでした。彼女が燃え上がっていくのにはそれで十分で した。  モナは体をほんの少し前へとずらすと、胸の谷間に僕の顔を挟み、迫力のある声 で命令しました。「吸って!強く!」  初めて僕に、彼女の欲情を高める手助けが許されました。首を横に曲げて片方の 乳首を口にくわえ、手でもう片方の乳首を弄びました。  彼女は両手で僕の尻をつかんで抱き上げると、いきり立っている肉の棒をうまく 攻められるような位置へとずらしました。そして僕がまとっているナイティをめくっ てペニスをあらわにし、先端にクリトリスをこすりつけはじめました。体中に戦慄 が走り、助けを求めました。解放されたと思った途端、ヴァギナのやわらかな襞に すっぽりと包み込まれてしまいました。  その瞬間、二人は一つになりました。僕は彼女の一部分でした。彼女の中に深く 沈み、圧倒的な大きさの女体に付属する小さな部品となり、完全に彼女の支配下に ありました。エクスタシーが五感のすべてを覆い、自分が彼女のものとなったこと を心の奥深くで感じました。  モナがいない人生など考えられなくなりました。モナはたった一人の特別な女性 で、彼女以外の誰も僕を満足させることはできません。  そしてついに、ヴァギナが収縮しはじめるのを感じました。ペニスを包み込んで 締めつけ、次に愛液が音を立てるように噴き出し、モナがヒステリックに叫びまし た。「いくぅ!」  僕の体は、その彼女の声に従うかのように、彼女と同時に絶頂を迎えました。昨 晩のできごとが霞んでしまうほどのエクスタシーが僕を襲い、とてつもない情熱の 高まりへと押し上げられ、そしていつまでもその高さに支えられていました。  ようやく彼女の緊張がほぐれてくると、すべてを出し尽くした僕の息子は、名残 りを惜しむかのようにゆっくりと彼女から離れていきました。  そのあともずっと、二人でベッドで横になっていました。モナは仰向けに寝て、 腕を僕の肩に回してしっかりと抱いてくれていました。僕は肩を下にし横向きの姿 勢で、頭を彼女の広い肩にあずけ、1cmでも多く密着するように必死にしがみつい ていました。  満足いくまで抱き合ったのちに、モナは頭を持ち上げて僕を見下ろし、悩ましげ なほほえみを浮かべながら軽くキスをしました。そして小声で言いました。「いい 前戯だったかな?」  僕は幸せに満たされた子供のように彼女を見上げ、返す言葉を探しました。しか し、思いついた言葉はたった一つでした。「大好きです…」  モナはにっこりとして、人差し指で僕の鼻をやさしくつつき、話しはじめました。  「いいお返事だわ。お前はもう、私の言いなりだもんね。お前のすべては私のも のよ。永遠にね。」  僕は目を閉じて、小声で答えました。「出会った日からあなたのものでした。そ んな気がします。」  これが新しい生活の始まりでした。がんばって仕事をこなし成功を目ざす気負い はまったくなくなってしまいました。その代わりに、僕をとりこにしてしまったこ の巨大なアマゾネスの女神を崇拝して仕えることで満足、いや喜びでいっぱいでし た。僕にとって、彼女は恋人を超える存在でした。  モナは、二人の食事の作り方、マンションの片づけと掃除を僕に教えました。そ してさらに、地下室にあるジムで、僕が体を鍛えるためのエアロビクスのメニュー をつくってくれました。そのトレーニングのおかげで、僕は何週間もしないうちに ウェストが5cmもしまり、逆に体重は3kgほど増えて、強くてしなやかな筋肉を纏う 体となりました。そして、寝具に使っている僕のナイティーは、このスレンダーな 体にぴったりとフィットするようになりました。  「このトレーニングを続ければ、モナに負けないくらい強くなるかな?」なんて 冗談を言い、二人で高笑いしたものです。  日中は、モナが買ってきたエプロンと、おそろいの色のスリッパだけを着て過ご していました。買い物で外へ出なければならないときだけは着替えていましたが。  モナは、僕の髪が肩にかかるくらいまで伸ばしなさい、と指示し、僕はいやいや 従いました。髪が伸びると、モナは僕にますます欲情を燃やすようになりました。  そしてもちろん、僕は彼女のすべての資産運用を続けていました。毎日1時間ほ どをかけて、前日のジムの伝票入力、モナの個人的な出費、それに家の経費の整理 をしました。ジムの経営は順風満帆で、彼女の収入は二人の支出を大きく上回って いました。  二人の同棲生活が半年ほど過ぎたとき、ついにモナは、僕との結婚を決めた、と 告げました。すごいニュースです!僕は飛び上がって喜びました!  すでに式の段取りはできあがっていて、次の土曜日に彼女のジムで挙式がとりお こなわれました。司祭役をつとめるのは、ジムのお客さんの治安判事でした。  それは、どうみても普通じゃないセレモニーでした。参列したのはジムのスタッ フとお客さんたちだけで、彼女らはジムの入り口から正面へと2列に並んでバージ ンロードをつくりました。正面には小さなテーブルがあり、そこにはモナがいまし た。彼女は白のレザーで身を固め、同色のハイヒールを履いて210cmにもなり、堂 々とそびえるようにして、隣の判事と僕を待っていました。  僕は例のナイティを着て入り口に立ちました。さすがにこの日だけは、ナイティ の下にぴっちりしたパンティを穿いていましたが。僕の隣には、モナのアシスタン トをしているジムの責任者がいました。彼女は178cmの身長にハイヒールを履き、 隣の僕はまるで子供のように見えたでしょう。  彼女にエスコートされてバージンロードを進みました。そして正面まで進むとか つぎ上げられ、体ごとモナにあずけられました。モナは、まるで子供でも抱くよう に、僕を片腕に収め、その手を僕の太ももに巻きつけた格好で、式の終わりまで 座っていました。   僕は彼女への愛と忠誠と従順を誓い、彼女は僕に対し、愛と養育と保護、どん なときにも指導すること、そして必要なときには厳しく叱ることを約束しました。 式が続いている間、「花婿にキス!」のかけ声が絶えず、僕は熱いキスの嵐をずっ と受けていました。  新婦がガーターを投げる儀式の時間が来ました。モナは手にしていないガーター の代わりに、待ち受ける未婚の女の子たちへ、僕を肩越しに放り投げたのです!も し僕が間違って落下しても怪我をしないように、女の子たちが待ち受けているとこ ろにはマットが厚く敷かれていました。しかし僕は、小柄でぽっちゃりしたブロン ズの女の子に無事にキャッチされました。幸運な彼女は僕が母親になる前に、結婚 するチャンスが与えられたでしょう!(冗談ですって!)  週明けの月曜日に、モナと僕は婚姻届にサインをし、彼女の姓となる新しい戸籍 をつくりました。  新婚生活がはじまって数ヶ月が経過したとき、モナは僕に妊娠を告げました。も ちろん僕は、父親になるというニュースに心が躍りました。でもいくつかの心配ご とが頭に浮かんでしまいました。僕が責任をもって赤ちゃんの世話をしなければな らないこと。モナの超筋肉質の体が、胎児に悪い影響を起こさないかという心配。 それから普通のお母さんの役割がうまくできたとしても、母乳をあげることは絶対 できないのです!いくら心配しても始まらないことではありましたが…  モナは仕事を、少し軽めにしながらも続けていきました。5ヵ月目の終わり頃に なるとようやくウェストがせり出しはじめ、少し妊婦らしい姿になってきました。 この頃、モナは生まれてくる赤ちゃんの性別がはっきりとわかったようで、僕に伝 えました。  「女の子よ。見たこともないようなスーパーウーマンになるわ。世界中の男たち よりも大きくて強い子よ。」  モナは主治医の意見を無視して、赤ちゃんの筋肉と体の成長を促す特別のサプリ メントを何種類も飲み始めました。  4ヵ月後に生まれた”小ちゃな”アマンダは、6700g!たしかにサプリメントは 効果を現わしたようです。  アマンダの誕生は、僕の生活の変化点となりました。決して良いほうにではあり ませんでしたが…